されど汝は踊らでやまず

タイトルはトーマス・マン作、実吉捷郎訳『トニオ・クレーゲル』(岩波文庫)より // 漫画等の感想を書きます。記事は公開後も推敲します。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アキのセクシュアリティと誰かを大切にすること、ファンタジーのこと

※2018/3/26に投稿していた記事を修正・再投稿します。 なるべくストーリーラインをネタバレをしてしまわないように書いてはいますが、表題については私の考えとその根拠を述べ、引用しています。未読の方はご注意下さい。

金と可能性――『将国のアルタイル』の商業国家

※未読の方にも本作の魅力の一端が伝わることを願ってブログを書いていますが、本記事では14巻までの大まかなあらすじをたどっています。人物の生死や具体的なことの顛末はわからないように書いていますので、物語の魅力が完全に損なわれてしまうことはないか…

『将国のアルタイル』の大陸――一神教なき世界で

ルメリアナ大陸の見取り図 大陸の国々①トルキエと東方諸国 大陸の国々②ウラド王国とバルトライン帝国 大陸の国々③クオーレ地方とセントロ 神なき大陸 ルメリアナ大陸に見える「世界」 漫画『将国のアルタイル』は、騎馬民族の半遊牧・半定住の国家「トルキエ…

もう一度はじめまして

かつて、私はこのブログを作った。 いつも言葉であふれている自分を持て余してのことだった。 しかし結局長くは続かず、あふれる言葉に疲れたままで二年が経った。 疲れていても、もっと差し迫った事態に追われて、疲れている自分を直視する余力がなかった。…