されど汝は踊らでやまず

Ich möchte schlafen, aber du mußt tanzen.

歓喜の歌をわりと勘で読む②

前も申しましたが、歓喜の歌を読みたくなったのは『アンの世界地図』がきっかけです。

『アンの世界地図』の舞台徳島は、ベートーヴェン「第九」日本初演の地なわけですので、その関係から歓喜の歌がでてきます。

そのシーンは3巻にあります(ぎりぎりネタバレじゃないですよ!)。

なおほかのアンの世界地図関係の記事はめちゃくちゃネタバレなんですみません。

一応既読の人にしか意味がわからなくなるよう心がけてるんですけども…。

 

で、今回は前回読んだところのつづき。

Deine Zauber binden wieder,
Was der Mode Schwert geteilt;
Bettler werde Fürstenbrüder,
Wo dein sanfter Flügel weilt.

を読んでまいります。さーやるぞ!

1行目:Deine Zauber binden wieder,

ふふ、これね、好きでちょっと覚えちゃってるんですよ。

wiederがtogether, bindenが結びあわすみたいな意味だったはず。

最初のは冠詞ですね、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のeineアイネに似てる。Zauberは名詞だけどなんか人間とかかな。

検索してみる

ちがったー!

wiederはふたたびでした。againとずいぶん形ちがうやん…bindenは結ぶでよかった。

ていうかbindenしかあってない。Zauberは魔法でした!人間どころか生命体じゃなかったし体積もないやつだったな。英語で言うmagicですがZで始まるとより魔法感あるね.でも神秘的な力って感じでマクベスの怖い魔女的なのではない模様。

deineは厄介なやつです、所有代名詞dein,「あなたの」だけど、名詞の性や単数複数ですごい形が変わるやつ。まだちょっとよくわたしにはわからないので、「あなたの」であってるのかもわかりませんが、とりあえずこれで。

適当訳

あなたの魔法はふたたび結び合わせる、

こんなとこじゃない。サクサク行こう(すねてないし)。

2行目:Was der Mode Schwert geteilt;

あっこれきいたことある。ミーファソファがWas der Mode、ミレミラがSchwert geteiltでしょ。もう全然違うかもしれないけどおそれないぞ。

Modeは時代だなあ。でも他は、さっぱり察しがつかない。geteiltこんどこそtogetherって意味じゃないかなあ

検索してみる

検索したら画像がでてきてびっくりした。Schwertは剣でした。わお。geteiltはteilenの過去分詞だそう。まじ?過去分詞に接頭辞までつくのドイツ語?意味は「分ける」的な。

derは定冠詞だそう。dasの男性主格のかたち。あ、ダス・マン。ようやく覚えられそうな言葉が出てきてちょっと嬉しい。そしてwasはwhatだ。よくわからないけどwhatとおぼえとこう。そしたら、関係代名詞かな。

適当訳

全然察しがついてなかったわりに、複雑そうな構文(当社比)のわりに案外いける。

前文と順序逆にしてつなぐと「時代の剣がきりわけたものを、あなたの魔法はふたたび結び合わせる」。 よしよし、意味が通じるぞ。

3行目:Bettler werde Fürstenbrüder,

Fürstenbrüderのbrüderはbrotherかな?というのがわかるだけ。

さて後ろから見ていきます。ドイツ語ってたぶん言葉の前にいろいろ付け加えられる形っぽいから、うしろからみてくほうが文意をはやく察しやすくていいみたい。

Fürstenbrüderはやはり一語ではヒットせず。Fürstenはprinceの意らしい。んー?

werdeはわかんないといけないやつだった、be動詞的なものらしい。

そしてBettlerは物乞い。なるほど?英語のbeggarに似てる。bettleが物乞いするという動詞なのかしら。

まぁつまりこの1文は、物乞いも王子の兄弟となるということね。

 

4行目:Wo dein sanfter Flügel weilt.

またきれいに韻を踏んでるけどわかんないな。Flügelってフリューゲルホルンを連想させるけどもわからぬ。

検索すると、やっぱりフリューゲルホルンのフリューゲルだった。翼の意。

weiltは to be.to presentということだけだもどうしてこの一文の中でこういう語順になるのかはよくわからない。

sanferはsanftの比較級。more gentle.meeker。

woはwhereらしい。2行目wasと対応するんですね。そして!deinはあなただった。うーん出てきたのに忘れてた。

さて、つないでもわからない。あなた優しい羽存在するところで?格関係がわからないから、何が存在していて何が優しいのかわからない。

わからないから適当に「あなたの優しい羽のもとで」としておきます。

全体をつなぐ

時代の剣がきりさいたものを、

あなたの魔法はふたたび結び合わせる。

あなたの優しい羽のもとで、

物乞いも王子の兄弟となる。

 

うん、それっぽい。

こうやってじっくり読んでみると(そう、正しい答えを得ることが目的ではないのです。自分で、このすばらしいものとたたかってみる過程が大切なのです。微風とのたたかい。)、

1・2行目がほんとに『アンの世界地図』にぴったりですね。

 

時代が秋さんと灰三郎さまを引き裂き、秋さんとあおいちゃんを引き裂いた(マイズナーさんごめんね、君は時代関係なくたぶんもともと秋さんとは無理だったよ)、

そしてそのとばっちりをくらったあおいちゃんとマイズナーさんのことも引き裂いた。

引き裂かれた彼らは今生で結びつきを回復することはできませんでしたけど、

魔法が、結びつけてくれるのか。

うれしい、うれしいなぁ。

 

そして、物乞いが王子の兄弟になるのなら、どうしても別の世界を生きていたシュヴァンシュタイガーとマイズナーさんも、兄弟になれるのでしょうか。

 

そんなのは、夢だなぁ。

あんまり美しくて、夢だと気付かされてしまいます。瓦礫の中に、死にゆくマイズナーさんが洞窟から帰ってきたときのように。

わたしは、この歌が歌われたときの作中の現実に帰ってきます。

ドイツ帝国の終焉、束の間の、異常に美しい、収容所での暮らしの夢が潰えるときに。

 

だからこそ、この歌、いけませんね。ほんとに。

夢が潰えていくその最中に、今生の外での恢復を歌う心の強さと、その正反対の、切実な、せめて今生の外での恢復を祈るか弱い心、たぶんどっちもが真実で、どっちもが読者の心を滅多打ちにします。

うう…(なみだ)…

 

はぁ…歓喜の歌じゃなくてやっぱり『アンの世界地図』に戻ってきてしまったぞ…

もうお願い!みんな読んで!たのむ!

華麗に三日坊主をキメた

見事なまでに三日坊主です。

逆に、これまで10年以上三日坊主を貫いてきたこの継続性にこそ誇りを持っていきたい。

 

さて、朝の電車が遅れているのでその隙に、ブログを書いてなかった1ヶ月ほどのことを、ざっと思い出してみようと思います。

 

・新年度が始まり、後輩ができて少し張り切る

・無印のスパポーチにめざめる(そして飽きる)

・学会でドタバタする

Bluetoothイヤホンにめざめる(そして飽きる)

・お茶を飲む習慣だけは定着

・チェストツリーのサプリも1ヶ月は飲みました、プレフェミンほどじゃないけどまぁ良い気はする

・パソコンを新調、軽さに感動する(今日が購入3日目)

・詩を書く試みも断続的に

シモーヌ・ヴェイユを書写して慰められるようになってちょっとメンヘラぽいというと失礼かもしれないが危ない感じがする(これも断続的に続いてる)

・でもそうしておくのが快であるので

・ドイツ語はさぼってる

・大好きな先輩に『アンの世界地図』を読んでもらって2人で読書会をする

・結局一回では1巻しか読めなかったので、アン地図読書会は最低でも5回は行われそうです

・友達の結婚式があったり、中学以来の友人が入籍したりめでたくて

・わたしも次の目標(もうすぐで1ヶ月切っちゃう…)に向けて頑張らないとなと

・思っているが、カウンセラーとしてお金もらいたいレベルに、精神を病んでる人を頑張ってなだめすかす日々

・に負けてはならないと「気分ログ」というアプリを導入(導入1日目)

・さて何日続くか?

 

振り返ってみるとやっぱり三日坊主ばかりしています。

でも同時に、なんやかんや定着しつつあることたちも、少し前までは完全に忘れてたことです。

 

シモーヌ・ヴェイユの『重力と恩寵』を書き写すのなんて、ぴったり3日やったあと2ヶ月忘れてましたからね。

でもそれが今やずいぶんな慰めになってくれている。

同じようなことはそこそこあります。

お茶もそうだし(冷え性治りました!)、詩を書くこともそう。

 

3日やって1ヶ月忘れ、また3日やる、そのサイクルがきっと有用だと信じることにしたいと思います。

どうせ三日坊主なら、いっぱいいろんなことに触ってみようかな。

 

そんなわけで、このブログもまたちょっとずつ書いていきたいなと思います。

 

前の文章とか直したいな。直してもいいのかな。始めて日が浅いしまぁいいよね、大意は変わらない範囲で直そうと思います。

PMSとの戦い②プレフェミン・養命酒を試してみました

前回記事(症状の説明と決意表明)はこちら(https://youmustdance.hatenablog.com/entry/2018/04/12/162511)。生理前の精神的症状(PMS、ややPMDDのような抑うつ傾向もあり)がつらくてしかたなかったわたくし、前回、たたかう決意表明をしました。

今回からは、少しずつその対策と結果をレポしていきたいと思います。目次です。

試してみたいものたち

さて、試そう&比較しようと思ったのは、以下。この中から効果とランニングコストをあわせて、何か1つ選びたいと思います。

  1. チェストツリー(医薬品)
  2. チェストツリー(サプリ)
  3. チェストツリー(ハーブティー
  4. チェストツリー(育てる)
  5. 養命酒
  6. 命の母
  7. 漢方薬

だいたい、試してみたい順であげています。今回は①チェストベリーの医薬品「プレフェミン」と⑤養命酒の感想を。

※すべて個人の感想です。体質による差が大きいので、ご覧になる場合もあくまでご参考程度にお願いします。

効果ありましたプレフェミン!

まず、何もわからない状態でドラッグストアに行き、買ってみたのがこれです。

prefemin.jp薬剤師さんからは、3ヶ月(=3箱、約6000円弱)飲み続けるようにとのことでしたが、いろいろ試したいのでまず1箱購入。税抜き1800円です。

12月、生理がおわって数日たった頃から始めて、毎日1錠のんだところ、生理前、明らかに気持ちが楽でした。何にびっくりしたかって、いつのまにか生理がやってきたことです。今までだったら、「もう死なせてくれ…」という気持ちをしっかり味わった末にやっとやってきます。ほんとうになんて楽になるのかと驚きました。

 

生理痛にはあまり変化がありませんが、それは別に期待もしてなければ必要ともしていないので、効果はもう十分期待以上。そして、1箱飲み終わった後、服薬をやめても効果は2ヶ月近く続きました。

メリットは

  • 1日1錠で続けやすくコンパクト
  • 効果をはやく体感できた
  • 1箱を飲み終わったあとも効果が2ヶ月近く持続
  • 薬の味がおいしい
  • 鎮痛剤と併用できる

デメリットは

  • 最初すこし生理が遅れる(1週間ほど)
  • ランニングコストはそれなり
  • やめてから3ヶ月たつと少し症状が戻ってくる(1箱のみの場合)

でしょうかね。

とまれ、チェストベリーの効果は身を持って知りました。チェストベリーには妊娠に関わるホルモンであるプロゲステロンのバランスを整える効果があるそうです。

チェストベリーがきいたということは、わたしは2種類の女性ホルモンのうちプロゲステロンに注力していけばよいわけです。わたしを苦しめてきた原因がわかっただけでもすごくありがたいことです!

しかし体質改善にはある程度の期間飲み続けないといけませんので、あとはなるべくランニングコストがかからずよい製品を探したいと思います。 

わたしには難しかった養命酒

プレフェミンの効果が薄れたあと、1ヶ月あいだにおいて3月、今度は養命酒を同じ期間飲んでみました。養命酒はずっと亡くなった祖父が飲んでいました。プレフェミンの効果がでたのはもしかしてプラセボかも?という思いもあったので、わたしが信じているものを間にはさんでみようというわけです。

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このサイズの、普通の養命酒です。700ml1700円くらいですかね。

 

養命酒はアルコール度数14度、1日3回20mlずつ飲むのが本来の推奨されている飲み方ですが、1日3回というのはさすがに難しいです。 

それで朝夕2回にしたのですが、お酒に弱いほうでして、朝は厳しいものを感じました。なんだか心臓がばくばくするので、忙しい時間帯にポンコツになってしまう…。

いえ、同じくらいの度数のワインならグラスで3杯くらいまでは一応飲めます(それ以上は嘔吐)から、きっとただ酔ってるのではありません。血の巡りもたぶん良くなってます。が、それがどうも落ち着かなくて、朝動揺してしまいます。

 

冷え性なので血の巡りがよくなるのはありがたいんです。しかしなぜか、養命酒では顔を中心とする肌のほうが熱くなってしまい、末端の冷えにはいまひとつでした。(やはり酔っ払ってるだけ…?)

しかも、肌が弱いほうなので、顔が熱をもつと痛痒くてしんどいです。手足の古傷などもかゆくて真っ赤になってしまいます。特に朝は、顔が赤くなってしまうとメイクするのに困ってしまいます。赤みが引くまで待っていられません。

 

そんなわけで結局、夜1回飲むだけになってしまいました。寝る前に飲むと寝付けなくなるのでタイミングは食後にしました。

 そんな感じでプレフェミンと同じく1ヶ月、生理が終わった数日後から飲んだところ、

メリットは

  • スパイシーかつ甘くて飲みやすい
  • 体質改善につながるかな?という感じはたしかにある
  • 特に下痢・便秘が改善される
  • お茶との組み合わせが冷え・便秘に有効
  • 入手しやすい

といったあたりでした。

寝付きがよくなり、全体的な体調がよくなった感じはたしかにありました。これは薬効なのか、酔っ払ってるのか、生活リズムが整ったためなのか、よくわかりませんが。しかしわたしは結果が出るなら何でもいいので、十分なメリットだと感じました。

 

また、普段はお腹を壊しやすく、生理前便秘になりがちなのですが、そういった変動がかなり小さくなりました。

特によかったのは、ミルクティーに入れてチャイ風にして飲むこと。わたしは体をあっためるためにお茶をのむのですが、どうもお茶を飲むと激しい便秘に襲われます。なんでもタンニンがよくないんだそう。

www.alpina-water.co.jp

わたしは最近健康のためにお茶を飲むようになった根っからのコーヒー党ですので、こんな腹痛は経験したことがなく困ってましたから、たいへん助かりました。養命酒とお茶を一緒に飲むと便秘にならず、養命酒よりもおだやかに体をぽかぽかにできます。これはほんとにおすすめです

 

デメリットは

  • お酒に弱い人は用法・用量を守りにくい
  • ランニングコストは実は高め
  • 末端の冷えにあまりきかない(肌ばかりほてる)
  • PMSへの効果もあまり感じられない
  • ちょっと心臓がばくばくするからむしろ不安になる
  • 場所を取る

そう、肝心のPMSには便秘以外とくに変化がなかったのです。生理痛はむしろ普段よりも重い…。うーん、もともとPMS用のものではないですし、わたしがお酒に弱くってうまく使えなかったため、養命酒さんのポテンシャルを発揮させてあげられなかったように思うのですが…とりあえずわたしの今のニーズには合ってなさそうです。

あと、用量を守れたとしても、1日60ml飲むとなると、1700円ほどの700mlボトルで12日分なんですよね…わたしは三分の一の量しか1日に飲めなかったのでプレフェミンよりも安くあがりましたが、本来はけっこうお値段がします。なんとなく昔からあるものって安いイメージがあったので、意外でした。

ニーズにいまいちあわない命の母

あとは生薬系の市販薬ということで、命の母。市販薬より病院に行ったほうがいいとは思うのですが、ちょっと敷居が高いので、こちらを調べてみました。

 

さて、命の母にはホワイトとAの2種類がありまして、公式サイトに比較表がのってます。

www.kobayashi.co.jp

これによると、精神系はA(更年期障害など)が強いようですが,でもこちらはほてり等の軽減を重視しているようです。一方ホワイト(20代~向け)は水分の滞りや血の巡りをよくすることに重きをおいていて、精神系のほうは少し手薄。うーん…その両方のいいとこ取りができたら最高だったんですが。

Aが冷えに影響しないのであれば精神系の効果だけをとってAを選んでもよかったのですが、それでさらに冷えるようなことがあったら怖いです(ほてりをとる薬ですから…)。年代があってないのも不安。

 

また、公式サイトには「年齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン量)の変化と不調」のグラフはのっていますが、プロゲステロンのことはあまり…となると、もしかして、エストロゲンの調整に力を入れてるお薬なのかなと思います。チェストベリーがきいた(=プロゲステロンのバランスに問題があると思われる)私には不向きかもしれません。

そんな次第でやめておきます。もしほかが採用に至らなければ、漢方薬を調剤してくれるところに行って、Aとホワイトのいいとこ取りをした組み合わせのおくすりをお願いしようかと思います。

やっぱりチェストツリーかな

結局は、チェストベリー・チェストツリーのうちもっとも続けやすいものをきちんと続けて飲んで、体質改善をはかったほうがよさそうですね。

  • チェストツリー(医薬品)
  • チェストツリー(サプリ)
  • チェストツリー(ハーブティー
  • チェストツリー(育てる)

のうち、医薬品は今回試しました(プレフェミン)から、今度はサプリです。

サプリを毎日継続して飲んで、体質がよくなったら、あとは時々ハーブティーとかで取り入れるとかにできたらいいなあという心積もりであります。

サプリ(少量)でお安いのはここ、

 

プレフェミンの半額以下で、その他諸々のビタミンなども配合されています。ちょうどお買い物マラソン中なので買っとこ。もうちょっとしたら、また1ヶ月試して飲んでみます。

お茶ならここがお得かな?

 

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でもお茶なら通販じゃなくてお店に行ったほうがアドバイスももらえそうだし、送料や何やを考えていいかな、という気も。

あと鉢植え・露地植えで育てられるようで…!

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自分で収穫できるかはわかりませんけども、見た目がとっても好みです。胡椒のように料理にも使えるようですし、こういう見た目と実用性兼ねてるものはもういやでもすきになってしまいますよ。かわいい。プラセボじゃないですが、この子と一緒に暮らせるならがんばれちゃう感じがある。ちょっと環境が許せば育ててみたいな…。

ヒメマルカツオブシムシと断捨離の決意

それはヒメマルカツオブシムシ

大人になっても2ミリほどの小さな虫です。小粋な矢絣模様の虫です。

 

しかしわたしはこの虫に出会って、

不倶戴天

怨憎会苦

という言葉を切に感じるようになりました。

そんな被害者の、生の声を綴ります。

 

ヒメマルカツオブシムシの恐ろしさ

彼らは、成虫(2ミリ)が洗濯物にくっついたりすることで知らないうちに侵入し、すくすく育った赤ちゃんが

カシミアの服や古書など大切なものを狙い撃ちにする、そんな虫です。

とにかく小さいので見えませんし、薬も物理的な攻撃も行き届かないので倒せません。

自分の見えないところで、また1つ宝物が食い荒らされているかもしれない。

その恐怖はかなりのものです。

しかもたちが悪いのは、恐怖が一年サイクルで持続(ないし増大)すること。

夏から秋の幼虫時代は食べ続けますし、春、成虫になったら卵を産みます。

ヒメマルママはお子をご飯を見つけやすいところに産み落として、自らは死地を求めるのだそうですよ。

つまり人間からすれば、虫から守るべき洋服を幼虫の巣にされるという最悪の恐怖がゴールで待っているのです。警察を襲うよう洗脳された人質みたいな感じですか。

実際のところさなぎになられたらもう敗北とみて良さそうですし、秋の幼虫(殺虫剤が効かないベテラン幼虫)との戦いが最後の防衛戦です。殺虫剤が効かないベテラン幼虫との。

しかし、わたしがこの虫の存在を知ったのも2017年の秋。すでに遅きに失したのでした。

 

わかってなかった秋の陣

気づいたきっかけは、黒い小さな虫が1匹壁にいたこと。ずいぶんおとなしい虫で、別になんの害もなさそうだったのですが見過ごしてしまいました。わたしは幼少期ナウシカの異名をとったくらいには虫に優しい人間です。

しかし数日後もう1匹みたとき、まじまじ観察して、これは異様だ、みたことのない虫だ、妙な怖さがあると思いました。

 

調べてみて正体を知り、大慌てで除虫菊スプレーを購入。

 


 

わたしはこれを買ってみました。うちにはうさぎがいますので、強い薬は使えません。

片っ端から布類に噴射しまくり、見つけた幼虫はガムテープぺたっとしたところ、結局被害にあったのは枕カバーだけ。スプレーの効果はたしかにあったようです。

気持ち悪さは残ったものの、まぁいいか、いるぶんはもう退治したし、スプレーがあるから服は無事だろうしとか思ってました。

 

絶望の始まり冬の陣

しかし、退治したはずのヒメマルカツオブシムシは、なぜかゼロにならない。

そんなにいっぱいいるわけではないのですが、よく探すと、どこかに1匹いる。

おかしい、この虫はおかしい。

本気出して調べたとき、成虫になられてはもう遅いと知りました。卵を生まれてしまっては、もうわたしの部屋はヒメマルカツオブシムシのらんらんちゃんランドと同然。

でも、さなぎは動きませんし、どこにいるのかもう全然、見た目さえわかりません。お手上げです。

秋、あんなに頑張ったのに、今も頑張ってるのに、1匹取り逃がすだけで全て無になるなんて、そんな理不尽がある?

わたしは激しい無力感と絶望感にしょっちゅう眠れなくなりました。

それでも頑張ったのです。

 

頑張ったのに、2月。

たった一晩のうちに、ANAYIのワンピースがかじられました。

庶民のわたしが、庶民の母に買ってもらったなけなしのワンピースが。セール価格でしたけど

着て帰ったその日の夜、ちょっと除虫菊スプレーを忘れただけでこうです。

f:id:asobiwosemuto:20180415165338j:image

その日はもうまったく眠れず。

掃除をしないと…と思っても、第2のアナイが恐ろしいあまり、手がつけられない。

 

涙きらめく春の陣

それでもちょこちょこ掃除は続けて、部屋もまぁまぁ綺麗になったところに…突然現れた見慣れない縞模様。成虫さまのご誕生でした。

漏れていた奴がいたとは、驚き震えながら撲滅作戦を展開し、2月下旬、3匹を壁の隅で捕獲。

こんなにいたなんて恐ろしい、でもこれで最後だな、この時期だし窓際じゃないし、まだ卵は産んでないだろうな、大丈夫だ。

正常性バイアスの塊と化したわたしをよそに、3月初旬、今度は麻のスカートの上にたたずむ1匹が現れました。

さてはこのスカートを新生児のエサにしようと、卵を産む気か?産んだのか?

もちろんそんなことは許しません。卵を無に帰すべく、片っ端から近くにある服を洗濯。

ふう、危ないところでした。

 

しかし、現実は非情です。

4月初旬、ついにカーテンにくっついている1匹を発見。

産んだのか?産んだのか?産んだんだな。窓際にいるってことはもう使命を終えて死期を待っているわけだな。いいよ。お前が千五百産むならわたしは千だ。毎日千。

絶望とともに覚悟をかためるわたし。

だが死期の迫った虫はイザナミも恐れないらしい。

4月12日、悠然と床を歩く1匹に遭遇、いよいよわたくし部屋の主人の座を脅かされるに至り、

激怒して掃き掃除を展開、さらに2匹に遭遇。

4月13日4匹、4月14日1匹、4月15日8匹退治。

幼虫は壁にいたのですが、こいつらことごとく床を歩いていました。

 

もうこれは、どう考えたって昨年春わたしの部屋に親虫が入り込み、らんらんちゃん一族の根城を築き上げたのだと。正常性バイアスの砦に逃げ込み、後手に回り続けたわたしが勝てる相手ではないのだと。

認めざるを得ませんでした。

 

どうして言葉が通じないんだ

でもね、わたしはANAYIのワンピースを返してほしい。それだけなんです。

わたしはね、枕カバー1つにここまでは怒りませんよ。

元来虫好きだと言ったでしょう、ねえ、君たちがご飯をほしいっていうならわたしは君たちが食べたって構わないものを喜んで差し上げますよ。

埃とか食べてくれる分にはむしろ嬉しいくらいです。やろうと思えば共存できるかもしれないのに。

どうしてわざわざ大切にしてる服から食べていくの?どんなに宝物だったか。ねえ、君たちにわかるかい?

 

きっと、言葉が通じればこんな戦いはせずにすんだのです。

わたしだって何匹も何匹もセロテープ貼り付けの刑をしたかったわけではない。見た目も愛らしいし、食べるものがないならごはんをあげたいと思うくらいですよ、それがわたしの宝物でないならば。向こうだってリスクは冒したくないでしょうに。言葉が通じさえすれば、わたしとかわいいおしゃれミニ虫さんたちは共存共栄できました。

どうして虫と人間で話すことができないのでしょうね?犬や猫やうさぎとはある程度コミュニケーションが取れるのに。どうして虫だったらダメなんです?

もうね、やですこの世が。神通力をくれ。みんな何をしなくても心が通いあう、互いにとって真によいことをできる国に行きたい。つまり浄土に行きたい。往生要集に浄土に行けばオールオッケーって書いてあった。

 

そして断捨離へ

こうしてわたしはもう、これ以上逃げられなくなりました。

ここでまた手をこまねいていれば、ママヒメマルたちが生んだ無数のベイビー達が、わたしの洋服をアートに変えてしまうでしょう。

  • 固形の家具は徹底的に拭き掃除。
  • 衣類はすべてアイロンかけ。
  • 上2つを持続可能なものにするため、物を減らす。

これしかないと思います。

 

今後は、ヒメマルカツオブシムシとの戦いと、断捨離の模様と、そしてアナイのワンピース復活のためのあれこれを、

順次書き残していきたいと思います。

歓喜の歌をわりと勘で読む①

きっかけはアンの世界地図。

 


 

この作品にメロメロになり、ブログまで作りました。そうして作中いわゆる第九の歓喜の歌、An die Freudeがとても印象的な使われ方をしているもので、自分でも読んでみたくなった次第です。これがまたいい休憩になる。

 

以前はフランス語の休憩にラテン語を勉強する畏友のことを、この子のことだいすきだけどやばい人だなって思ってたんですが、こういう感じか。

勉強するというよりも、何かあたらしいことを意識的にコツコツと刻みこむ感じって、自分をたしかに回復させるんだなあと知りました。

まあ最初は言葉の意味を想像するくらいにして、文法はおいおい帰納しつつ覚えるつもりです。ましてその表現の狙いだとか効果、位相、文化的背景などはわかりませんが、何周も読んでいればいずれ深まるのではないかと期待します。

 

ので今回はもうネット頼みで、徒手空拳の状態で好き勝手読んでみます。

まったく恣意的な読みになりますが、これからそれを乗り越えることを目指して。

 

 今回はまず、最初の4行です。 

Freude, Schöner Götterfunken,

Tochter aus Elysium,
Wir betreten feuertrunken,
Himmlische, dein Heiligtum.

1行ずついきますよー!

1行目:Freude, Schöner Götterfunken,

検索してみる

Freudeは「よろこび」。これは一応しってました。ほかは何が何だかなので、検索です。

schönerはschönの比較級、「美しい、芸術的な、こころよい」(ちがうかも)。

Götterfunkenは一語では日本語訳は上位にはでてきません。英語ではdivine sparkなので、「神のひらめき」「神の閃光」みたいなかんじかな。当て推量でいうと、たぶん複数か不可算なのでは。同じゲルマン系の英語は、単数なら必ず前に冠詞などがきますから。

えーと、GötterがGod,divine、funkenがsparkですかね。個人的にはfunkenはそういうかんじじゃないなぁ。日本語の「ひらめき」「きらめき」は一音めの発音に勢いがいるので、いかにもひらめききらめき感があります。hの子音って言いにくいし、kはきつい。そのうえ母音のiがaとかに比べて発音しにくいので、すごいシャープな印象があると思うのです。funkenは…なんかほんわかしてるよなぁ…

自分の感じたことを訳らしきものに固着させてみるこころみ

で、要するに訳なんですけども、全く恣意的なものなのでこんな小題にしました。

ともかくつないでみると、

「よろこび、そう、こころよい神のひらめき。」

全部古高ゲルマン語という古い、土地に根ざした言葉(ラテン語のような知識人・聖職者の言葉ではなく)由来なので、全部和語にしてみました。日本列島にとって漢語はラテン語みたいなものだと思うので。

また、カンマを同格とみて、「そう、」としてみました。「それは」にしようかと思ったのですが、なんとなく「よろこびというものがあるが、それは神の閃光なのだよ」と説明するような言い方は、しっくりきません。どちらかが先にあって、どちらかに等しいという言い方が、なんとなくいやです(訳としては妥当ではないかもしれませんが、無知な段階の自分にまずは正直になっておく)。

わたしはまず「よろこび」という言葉を噛み締めるような、そうして噛み締めているうちに自ずから神のきらめきにであい、おどろく(日本語の古語で、「おどろく」には「気付く」という意味がありますので)ような、そういう感じの言い方で読んでみたいと思いました。

 読んでいるわたしの気持ち

いや、素直に感想といえばいいんですけどもね。

schönという言葉、気に入りました。芸術的であることとこころよいことを同じ言葉で示すその感覚に、まずわたしは安堵します。「芸術」「アート」という言葉がいまいちそぐわない日本語の世界で生きるぎこちなさから、ひととき解放される気持ち。

(だからといって日本語の世界にうつくかいもの、心深いものがないわけではありません、もちろん。それらに芸術,artという言葉をかぶせると、どうもしっくりこないだけ。これは文化の違いであり概念規定がちがうというはなし。)

2行目:Tochter aus Elysium,

予想してみる

これはわかるー!気がするー!検索する前に想像してみます

Tochterはdaughterの仲間ですよね。むすめ。きっとそう。絶対そう。

Elysiumは名詞(大文字ではじまる)だから、ausはTochterとElysiumをつなぐんじゃないかな。

同格だったらあいだにカンマが入るでしょうから、たぶんausは「の」。

Elysiumは語尾がギムナジウムとかmuseumとかコロッセウムとかビザンティウムとかに似てる。ちょっと伝統や格式があったり、壮麗なイメージがあります(適当)。

発音はエリィシウムみたいな感じ?エリュシオンに似てる(エリュシオンのいみはわからない)。あとセーラームーンにでてきたペガサスの名前エリオスに似てる。

わかんないけど「○○(なんか綺麗な言葉)の苑」とかにしとこうGymnasiumは学びの苑だと思うんで。

つなげれば「○○の苑の娘」。前とつなげると、

「よろこび、それはこころよい神のきらめき、○○の苑の娘、」

 うーん、叙々苑がうかんじゃうな。

検索してみる

Tochterはあたり。ワーイ!Elysiumもエリュシオンではあった。

エリュシオンというのは英語でも同じスペルで、善人が死後にすむところ、理想郷、無上の幸福だって。無上の幸福っていいな。

でもausは違った。「~の中から/~出身の/~でできている/~のために」。

帰属を表すという点では近いところもありますけども、「の」よりもかなり具体的なかんじですね。

自分の感じたことを訳らしきものに固着させてみるこころみ

自分のお気に召すようにつなぐと、「無上の幸福の国からやってきた娘、」

強気でいけば、「無上の幸福の国から、わたしたちのもとへとおりてきた娘、」

その前の「神の閃光」に稲妻のような、天からわたしたちのもとへとやってきてくれたもののイメージを持っているので、こちらもそれにあわせてみました。

エリュシオンは由緒ある言葉のようなので、漢語で固く。

このならびで「天女」的ないみになるのでは?と思いますが、まあいいや。

 読んでいるわたしの気持ち

「無上の幸福の国からやってきた娘、」って、自分がどれほど幸福であるかまったく気づいていないような、それが当たり前かのようなケロッとした感じがあって好きです。心無い感じ。

心無いというのは冷血ってことじゃなくて、「百敷の大宮人はいとまあれや桜かざして今日も暮らしつ」(万葉集新古今集)とか、『トニオ・クレーゲル』に出てくる金髪碧眼のインゲボルグやハンスとかみたいなかんじです。余裕があって、高貴で、うつくしくて、だからこそ何かに深く心を動かされて自分が揺らぐことなんかがないような感じの人。

あるいはものすごく幸福な国って、幸福であることが当たり前だから、もしかして「幸福」にあたる言葉もないんじゃいかな、と想像してみたりもして。

一方「無上の幸福の国から、わたしたちのもとへとやってきた娘、」だともうちょっと、不幸と幸福というものがあることを知っていて、地上は不完全な国だと知っていてわざわざ来てくれたような、慈悲深い感じがしますね。これもこれでいいな。

こっちは心あるの最上級。心ある人は何かに感動して揺さぶられたり、自分の身まで危うくするようなこともするようなイメージです。ジーザスとかもそうかしら?人の子だから。

でもこのTochterは人間じゃないでしょうから、どんな泥の中に降り立っても汚れることなく(六条御息所は人間なのだ…ううなみだ)、どんな苦しみを引き受けてもその本性を失わない、そんなイメージです。よく昔話や説話で、お地蔵様が身代わりになってくれるような感じ。

3行目:Wir betreten feuertrunken,

検索してみる

えーっと、wirってなんだ。知ってないといけない言葉な気がするな(こんな読めてないけど2外はドイツ語でした……)。we?

残り2つは動詞ですね。最後のは過去分詞的なかんじ?意味はさっぱり。

ぱっと見でbetrayを連想したけどこの文脈で裏切りはなぁ。エリュシオンの乙女に裏切られたらつらい。

それでみてみましたらwirはやっぱweだった。わーいハッピー。

feuertrunkenはfeuer,fireとtrunken,drunkenだと。おーわかりやすい。けどわからない。火の酒に酔って?炎のように酔って?わかりませんがすごい度数なんでしょう。1行目Götterfunkenと似たつくりの言葉なのは、やはり意図的なのでしょうね。韻もがっつり。

 

で、betretenは基本語らしく、検索するとなんかもうドイツ語ばっか出てくる。英語でお願いします。日本語だと「立ち入る」「踏む」とかちょっと硬い言葉がでてきた。例文には「昇殿する」とか貴族社会を生きてる感じのがのってた。同じ入るのでもちょっと上昇する方向性があるんですね。

つないでみる

「わたしたちは立ち入る、火の酒に酔って、」

…うーんやっぱ平安貴族では?淵酔で新年から泥酔し御所で嘔吐する貴族では?

まぁ貴族は時代を問わず時期を問わず泥酔してる説あります。すきです。

それはともかくちょっとわけわからないので先に進みます。

4行目:Himmlische, dein Heiligtum.

検索してみる

いやもう全くわからなくて。Heiligtumは名詞ですが…tum…ツムツム?deinはなんか活用ある言葉でしょ。予想はこのくらいにして調べます。

そうしたら

himmlischeはhimmlischと同じ、celestial,heavenly,divineといったあたりでした。

天上の、神の、といったところですね。

Heiligtumはsacred site,object.

英語って別の言語にアクセスする足がかりとしても有用ですね。聖なるところ、聖なるもの。そしてdeinは所有代名詞、「あなたの」の男性主格の形でした。

自分の感じたことを訳らしきものに固着させてみるこころみ

これそのまま繋くと「天上の、あなたの聖なる場所」。前の行とつなぐと、

「私たちは足を踏み入れる、火の酒に酔って、天上の、あなたの聖なる場所に」。

もうやっぱ完全に日本じゃん、泥酔する殿上人じゃん?

貴族はそんなことしない!とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、紫式部日記道長が酔っ払ってヤダとかありますよ。そっちはまだ書き方がストレートじゃありませんけども、たとえば『建内記』という貴族の日記には、嘉吉元年(一四四一)七月二十六日、山科有経という人が泥酔して竜頭の船に吐いたせいで船を作り直すことになった、山科家の人はあいつとはもう絶交しますって申し上げたらしいとか書かれててかわいそうです(

https://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/viewer/view/idata/850/8500/06/1403/0296?m=all&s=0293&n=20)。家族ー。昔のお酒はわるよいしやすかったのでしょうかね。

 

いや、でもこれはきっと肝臓の弱い日本人の感覚ですね。気付け薬にお酒を飲ませられる人々の文化はそういう感じじゃないのでしょう。

火の酒というのは、語構成からしても意味からしても、神の閃光というのと対応してそうです。そういう強い輝き。圧倒的なものへの陶酔。

特にキリスト教文化圏ではワインはイエスの血ですし、そういう聖なるもの、日常から離れる力を持ったものとして、この火の酒を捉えるべきなのでしょう。

そうしたら酔って天に昇るのもわかりますね。いや、勝手にわかった気になってみてるだけなんですけども、たぶん、酔うことで卑俗な己を離れられるのではないでしょうか、自分にはままならないものに身をゆだねる感じ。神の閃光の下降にこたえて、地上のものが天へと昇る、というのもきれいな照応です。いや下降ってわたしが勝手に思ってるだけなんですが。

 

わたしの適当訳も、

「私たちはたちのぼる、火の酒に酔って、天上の、あなたの聖なるみもとに」

に変えてみます。

場所をみもとにしたのはなんかこう人の言葉に乗っかって軽薄な感じもありますが、ちょっとこう神の下降にこたえる地上のものの上昇というような、通い合ってる感じをだしたかった。「あなたのみもと」ってちょっと馴れ馴れしくていいよね。いやそんなによくないけども。

 

全部つなぐ

わたしののびのび訳をつなぐとこうなりますね。

 

「よろこび、そう、こころよい神のひらめき、

無上の幸福の国から、わたしたちのもとへとやってきた娘、

私たちはたちのぼる、火の酒に酔って、

天上の、あなたの聖なるみもとに。」

 

これおかしいな。たぶん二行目が違う。娘=よろこびっていうのがやっぱおかしい。語順的に最後が名詞だからって体言止めにしちゃうのはちょっとよろしからぬ思考回路ですね、そうじゃなくて、その格関係がどうなのかみないといけません。が、わたしはそれを理解するだけの知識をまだ持っていないので勘でいこう。

あと「娘」ってことばはやっぱちょっとだめだな、自分の娘じゃないんだから。

ほかも少し変える。もう好き勝手いじる。そうして文脈を勝手に想像して作り変えました。

「よろこび。そう、美しき神の下された閃光。

無上の幸福の国から、乙女はわたしたちのもとへとやってくる、

私たちはたちのぼる、火の酒に酔って、

天上の、あなたの聖なるみもとへ。」

わたしの訳だとアル中のすすめって感じですね。天上には喜びや幸福の国があって聖なる場所があって、人間はお酒を飲めばその境地に入ることができる?うーん。勉強の必要性を感じます。

この適当訳は、ちゃんとドイツ語を勉強したときどのくらい修正されることになるのでしょう。たのしみだなー。

 

PMSとの戦い①

PMSと戦うためのメモです。PMDDよりかも。

実際に戦う段にはまだ至りませんが、その前提として。

最初に確認しておくと、

PMSと は月経前症候群、生理前に全身の不調が現れることです。

PMDDは月経前不快気分症候群、生理前にのみうつ病同様の症状が出ます。

わたしの症状

わたしのPMSの中心になるのは、以下2つの状態。

  • 一切楽しいという気持ちがなくなり、「死にたい」しか考えられなくなる
  • 気が立って全然知らない人(電車で近くにいる人とか)に腹が立つ

精神的な落ち込み以外だと過食、にきび、過眠などです。

たぶんわたしは、普段は「おっとりしてる」「やさしい」とか言われる方で、

実際あまり腹を立てません。身近な人に言葉で怒ったことは、年単位でないと思います。

しかし生理前になると自分が自分でなくなってしまう。どこにいたのかわからない攻撃性が、自分あるいは赤の他人に向かうわけです。

 

自分に向かうときは気持ちだけではおさまらず、具体的な方法まで調べます。さすがに決行する勇気はありませんが、でもけっこう近いところまでいってしまいます。

自分が変わり果てるだけでも辛いのに、変わり果てる方向性がほんと有害で…。

PMDDほどの激しい変貌ではないと思いますが、PMSの中では精神的症状が重い方かと。

 

生理が始まるとおさまりますが、今度は貧血で判断力がめちゃくちゃに下がります。

何よりも辛いのはそこです。

その上に腹痛、冷え、吐き気という身体的な辛さと、行動を制限される不便が加わる。

冷えの辛さは、体が温かい人にはぴんとこないでしょうか。わたしはもともと冷え性なので、生理中は夏場でも鳥肌が立ち、手が震えるようなレベルの寒さになります。腹痛はそこまでですが、バファリン程度の弱い薬では効きません(イブAorロキソニン頼み)。

 

生理の症状としては、すごく重い方ではない(中くらい~やや重い)と思いますが、それでも疲れます。家に帰るともう体が鉛のようですし、気持ちがもう疲れ切っています。

生理前の段階ですでに精神的疲労がたまっているので、死体に鞭打たれるような気持ち。

正気でいられるのは1週間×2

そんな心身のジェットコースターに27日スパンで載せられるとなると、もう本当に何のために生まれてきたのかわからなくなります。

わたしは排卵の頃にも出血しますし、薬を飲まないと耐えられない程度の腹痛や、気分の落ち込み、集中力の減退があります。3日ほどの軽い生理みたいなものです。それとPMSが5日、生理が6日あるとすれば、 わたしが平常でいられるのは27日中13日です。

生理と生理の真ん中に排卵日がくるので、じっさいは排卵日と生理の間の1週間ほど×2回が、わたしが健康でいられる貴重な時間です。

こんなかんじ

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生薬様ハーブ様たすけてください

そんな状態のまま生きていくのは、もういやです。

なんのために生まれてきたんだろう、死んだほうがましだとかもう思いたくない。

わたしには好きなことがあり、やりたいことがあるのに、こんなことにもう足を引っ張られたくない。頑張れるようになりたい。

アンパンマ~ン!!!

www.youtube.com

アンパンマンに励ましてもらったので、どうにかしなきゃ、

そうだ生薬さま、ハーブ様のお力を借りようと思いたちました。

ピルは経済的に続きませんし、頭痛持ちでよくイブAorロキソニンを飲んでいるので、

飲み合わせを気にしないで済むものがいいなと思ったからです。

 

その調べた結果をにこれからまとめたいなと思います。

「LGBTが気持ち悪い人の本音」記事の批判記事がすき

時事ネタなんですけども、時事ネタというよりは、文章修行ですね。

Twitterで好評を博している記事を見かけたので、この記事のすばらしいところを、引用に着目して考えてみたいと思います。

絶賛炎上中の「LGBTが気持ち悪い人の本音」記事はなぜ完全にダメなのか | BUZZAP!(バザップ!)

以下、この記事を「当該記事」と呼びます。

前提:当該記事の目的の確認

当該記事は、4月6日に公開され、炎上した記事

LGBTが気持ち悪い人の本音 「ポリコレ棒で葬られるの怖い」 - withnews(ウィズニュース)に対する批判です。

わたしはこの文章の引用のすばらしさを言いたいのですが、その前に、

当該記事の趣旨を確認すべく、その導入部をみておきます。

 

この文章はまずリード文で、批判とは具体的に何をすることなのか明示します。

4月6日に掲載されて炎上しているwithnewsの記事ですが、どこがどうダメなのか完全解説してみましょう。

そして、導入部の最後を

この記事には差別とは何かということ、多様性とはどういうことかということについて看過できない誤りを含んでいるため、徹底検証してみます。 

 と結んでいます。(どちらも下線は引用者たのしいの所業です)

導入部分最後の下線部が、最初の下線部をわかりやすく具体化して示しているわけですね。

先まで読まなかった人にさえも、炎上した記事の問題点がわかる親切仕様です。

何より、批判の目的は「看過できない誤り」を正すことにあると明示するのがすばらしい。

炎上しているけれどもいまいち事情がわかっていない人もきっといると思うのですが、

(炎上記事を書いた記者の原田朱美氏がまずわかっていないようにみえるわけですし)

そうした人にも問題点を伝え、より適切な知識を提供する。建設的で意義ある批判です。

さて私は、その批判の中で、引用がどんな効果を発揮しているかみてみたいと思います。

第一段落:技ありなマタイ伝引用

ここで当該記事は、「差別というのはあくまで「表現行為」である」ということを大変わかりやすく語っています。

「心の中」でどれだけLGBTを「理解不能。気持ち悪い」と思おうと、それが心の中でだけ思っていて心の外に「表現」されなければ何ひとつ問題はありませんし、その人は差別主義者とは呼ばれません。 

その際、引き合いに出されるのが、新約聖書にみえる「女を情欲を抱いて見つめる者はみな,心の中ですでにその女と姦淫を犯したのだ」(マタイによる福音書 5:28)。

当該記事は、マタイ伝のいうことは差別にはあてはまらない、法治国家である日本では、心の内にあるものをおしはかることはしない。ただ、差別する心を表現するとき、差別になるのだと言っています。

ちょっと思いがけないものが引用されてきてぐっと引き込まれましたが、この引用の効果はそれだけではないでしょう。

 

これは思うに、「LGBTQ差別について云々するのはアメリカ等からの輸入品で日本には合わない」というような言説を、それとなく牽制しているのではないでしょうか?

海外のものだから輸入してきているわけではない、海外発祥のものだから日本に合わないわけではない。たとえば欧米文化の根幹をなすキリスト教の教えは、差別への対処にはそぐわないのだから、この考え方は欧米の文化に根ざしたものではない。

これは特定の文化の問題ではなく普遍的な問題である、と。

法治国家である日本が、日本の法にのっとってまっとうに対処できることなのだと。

 

炎上した記事には、タイトルにあるとおり、「ポリコレ棒」という言葉がでてきます。そのもとになった「ポリティカル・コレクトネス」という言葉は、適用される範囲が広く、議論に持ち出すと混乱を招きうる言葉です。

炎上記事で「ポリコレ棒」の話をする男性にも、わたしは混乱している印象を受けました。それに付き合ってしまえば、こちらの話にも隙ができます。

その隙の埋め方として、マタイ伝の非肯定的引用(変な言い方ですが、批判したり非難しているわけではないですからね)は実にスマートです。

問題のありかに集中させてくれる上に、後々語られるような差別一般への展開の可能性もきちんと残しています。

第二段落:愛しさしかない谷川俊太郎引用

第二段落では、タイトルに

LGBTを「理解」する必要は無い

と掲げ、「ではどうすればいいの?」という問いへの答え、

マイノリティがその属性によって不都合を被っている時に、それを解消すべきだと考えられること。これは社会に公正さを求める態度ですが、LGBTを(そしていかなる属性の人も)差別しないために必要なのは「理解」ではなくこの考え方です。

で文章を締めくくります。すばらしい。

しかもこの結論を、炎上記事でインタビューを受けた男性の言葉から導いています。

炎上記事はその男性の差別への誤解、望ましい部分、望ましくない部分、どれにも十分補足しないまま文字にしてしまっていますが、

こちらのBuzzap!の記事のように適切な補足があれば、その男性にとっても有意義なインタビューになったでしょうに。

 

その上で、やはり見過ごせないのはここ!!!

理解できない事と、差別をする事の間には20億光年程の距離があります。大切なのは誰が同性を好きになろうが(或いはネリリし、キルルし、ハララしようが)、そのことを理解できなくても放っておくことです。

こんなんもう恋に落ちますね?谷川俊太郎『二十億光年の孤独』表題作からの、

たいへんに気の利いた、示唆に富む引用です。

というのも、この炎上記事の男性、LGBTQの人を理解し、共感し、積極的に関わっていかないといけないという認識のようなのですが、

私はそれに、グループを求める姿勢を感じるからです。「みんな一緒でいたい」という。

「例えば先ほどの『保毛尾田保毛男』がはやったころ、僕は中学生でした。あの時傷ついていた人がいたなんて、当時想像もしていなかった。毎週木曜日の夜9時にあの番組を見て、大笑いして寝て、翌朝同級生と『見た?』と話して」

「当時の僕らは、女子が夏服になったら下着が透けて見えたとか、ほんとしょうもないことで盛り上がるような、純朴なバカでした。そういう思い出って、心の原風景みたいなものなんです」

これは炎上記事のほうからの引用ですが、下線は私が引きました。

これを読むと、この男性にとって大事なのは「同級生」「僕ら」の思い出なのだろうな、という気がします。きっと彼はその、みんなで楽しんだ思い出を「心の原風景」、自分自身と不可分の地盤としてしまっているから、その地盤が揺らぐことを自分への攻撃とみなすのではないでしょうか。

そうして、その地盤が揺らいだら、今度は「LGBTQの人を理解しないといけない」というような、新たな「みんななかよし」幻想を固めようとして自縄自縛に陥るのではないかしら、と。

 

わたしの率直な感想は、「いつまでも子供時代にしがみついて自分をアップデートしようとしない、独立した個人として振る舞う気のないこの人の幼さはLGBTQの人々とは無関係かつどうでもいいから、自分ひとりでなんとかしてくれ」ですが、

その迷惑なナイーブさに、「ひき合う孤独の力」を語った名詩をそっと添える、当該記事の優しさ。わたしは虚をつかれました。

 

この詩が、たぶんもっとも現在よく知られている日本語現代詩の1つであろうことが、またよいのです。わざと出典をださないのもよい。

きっと少なくはないの数の人がわかり、きっとにっこりする。そんな力が、呪文のような「(或いはネリリし、キルルし、ハララしようが)」にはあります。わからない人は読み飛ばすけれど、それでも全然さしさわりがないでしょうし。

この詩の引用は文中話題になっている男性に対しても、文章を読む読者に対しても優しい。

 

炎上記事は上辺ばかりの男性によりそう言葉を見せていますが、優しさというのはそうではない。あなたのここは間違っている、ここは間違っていないと的確に示しながら、さりげなく一篇の詩をさしだす、これなんだなあと……

自分をかえりみて、ぜひこういう文章が書ける人間になりたいと思ったものです。

 

第五段落:トリはバンクシー

当該記事はその後第四段落まで、インタビューを受けた男性の認識にどんな問題があるかを述べています。そして最後の第五段落では、どうしてこの記事がダメなのかに進みます。

こちらも、結論は明快です。

差別問題という実際の被害者が存在する極めてセンシティブな問題において「LGBTが理解できない」と明言する「ただの差別主義者」の言い分に価値判断や批判を加えないままに垂れ流すことは、「こういう人もいる」「こういう意見もある」とした差別の再生産への荷担となり得ます。

 

そして最後に引用されるのが、バンクシーガザ地区で書き残した言葉。

「もし我々が強者と弱者の間の紛争に無視を決め込むなら、我々は強者に加担しているのだ。中立のままでいられるわけではない」

そしてその出典、Make this the year YOU discover a new destinationのリンクです。

理解できない他者と共存することが、LGBTQ差別の解消には欠かせないわけですが、理解できない他者同士の間に力の差があるとき、ガザ地区のような悲惨が生まれます。そしてたしかに、LGBTQとストレートの間には、力の差があります。

となれば、私達は中立ではいられないのですね

このバンクシー引用は、炎上した記事が両論併記の方法をとっていることに、厳しい問いをつきつけます。しかし、それだけでない。

 

このバンクシー引用がすばらしいのは、主語がWEに移ること

当事者が「わたしたち」に移るのです。

その前までは、インタビューの男性の発言の問題点が指摘されていました。

続いては書き手とメディアの問題点。

わたしはストレート女性ですが、もともとLGBTQ差別には関心のあったほうなので、

「そうだそうだ!」という気持ちで読んでいました。

 

しかしそれが、最後の段落に至って広がり、我が身にまで押し寄せてくるわけです。

Make this the year YOU discover a new destinationのYOUは大文字のyou。

わたしは、自分のことを改めて顧みざるを得ませんでしたし、

心の内では「こういうのやだな~」と思いながら、男友達に「彼女できた?」とか言っていた自分を認めざるをえませんでした。

まさにこの記事で書かれていたとおり、問題にすべきは心中ではなく表現です

わたしが男友達に彼女できた?と聞くことは、相手にヘテロの価値観を自明のもののように押し付けていますし、相手がストレートだったとしても、相手のプライベートに踏み込んでいます。

わたしはそのことをわかっていながら、我が身かわいさに、マジョリティの言動に過剰同化していました。

 

当該記事で語られたことは、LGBTQ差別以外の差別についてもあてはまります(当該記事は第四段落でそれに触れています)。

その記事の最後を、主語をWE=たくさんのI として締めくくる。

これはとても普遍的なことで、他人ではなく自分たちの問題なのだと、バンクシーの引用が扉を開いてくれます。

 

最後にもいちど引いときます。

絶賛炎上中の「LGBTが気持ち悪い人の本音」記事はなぜ完全にダメなのか | BUZZAP!(バザップ!)

 

わかった気になっていたわたしの、曇った目を洗ってもらいました。

おかげさまでいい記事が読めて、明日はもっと頑張れそうです。